本治(根本療法)と標治(対症療法)
根本から治したいですか?対症療法で満足しますか?
大成堂中医針灸院代表の藤田勇です。
めまい、耳鳴り、突発性難聴から、眼瞼痙攣、不眠、パニック障害、起立性調節障害、また子宮内膜症や子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、さまざまな症状に悩まれて大成堂に来院する方が跡を絶ちません。
でも、さまざまな症状に対して、大成堂ですることはほとんど同じ施術なんです・・・
え?同じ施術で対処できるの?と驚くかもしれませんね。
実は、これには東洋医学の理論が深く関わっています。
東洋医学の一番優れた点
東洋医学では、
・表に現れているさまざまな症状
・その症状がおこってしまう体そのものの状態
という二つの視点を通して患者の体を診ます。
そのため、どのような症状でも、その症状を起こしている体を整えていくことで、結果的に表面に現れている症状が消えていくという考えのもと施術をしていきます。
この体そのものを整えて、表に現れている症状を改善していく方法を本治(ほんち)と言います。
逆に、表に現れている症状に対処していく方法は標治(ひょうち)と言います。
いわゆる対症療法です。
本治のみで施術をして症状を改善させるのは難しいので、一般的な鍼灸院では標治がメインになりがちです。
腰が痛ければ腰に鍼を、肩が凝っていたら肩に鍼をするのが典型的な例です。
しかし、それでは根本的な問題解決にはならないのです。
大成堂のメイン施術=本治
本治メインのためさまざまな症状を抱えて来院されていても、その大元の体を診て整えていくので、どんな症状でもほとんど同じ治療になります。
施術の際にも特徴があって、毎回症状がどう変化しているかを重要視しません。
体がどう整ってきているか、その一点にしか関心がないので、症状を訴えたい患者さんの中には最初不満を持たれる方もいます。
まだまだ表に現れている症状は相変わらず辛い段階でも、体が整ってきている兆候が見られれば治療方針は間違いないので何も心配ないとなるのですが、
患者さんにとっては全然ここまだ辛いです状態になるので、この本治の考え方を理解してもらえるかが良くなっていく道のりの第一歩を踏み出す鍵にもなります。
しかし、この本治と標治の考え方を理解してもらうと、だんだんと表に現れている症状にとらわれず、自身の体に目を向けられるようになり、一段階先に進むことができるのです。
実は、自律神経がからむ症状の場合、表に現れている症状にとらわれてしまうと、その症状を強化したり、体が治っていくのに対してブレーキをかけてしまいます。
ですから、いろいろな症状を抱えて、いつも辛い辛いと思われている方は、まずその症状への意識を外そうとすることをお勧めします。
大成堂ではそう言った意識を外させることも含め、本治でお身体を改善させていきます。